平成26年3月26日(水)、北海道・石狩禅道場において、了空庵堀井無縄老師を講師にお迎えして「中学生と父母の禅体験会」を開催しました。
これは、NHK札幌文化センター(坐禅と写経―禅を聞く会)に参加していたY女史の要望で、Yさんの息子さんが所属している中学のサッカー部の部員にも禅を体験させたいとの依頼があり、開催されたものです。
13時少し前より耕尽庵老居士が坐禅の仕方を説明。2回の休憩を入れて、14:00まで坐禅。直日は蓮昌庵老禅子、助警は耕尽庵老居士。
その後、了空庵老師の講話。
○中学生の頭脳は、勉強に最良の時期であること。日本の歴史には、禅を修めた立派な人が多くいたこと。最近の若い人は自分に自信のない人が多いが、自信を持つべきこと。
○職業に貴賤はない。何でもよいが、目標を決めて努力すること。自分のため、世のため、人のために生きること。
○辛い経験が、将来役に立つ。
○禅の数息観をすると集中力がついてくる。他のことをいっさい考えず、なりきること。ソチオリンピックでは、緊張のため本来の力を発揮できない選手がいた。数息観をやれば、心が落ち着き、普段の力を発揮できる。
○健全な喧嘩をすること。それによって、大人になっても小細工しない、正々堂々とした人間になれる。
○人間禅の五戒をあげて、これを目標に人間形成をしてほしいこと。
○真理、自己、人に合掌し、感謝をもって生きること、などをお話しされました。
講話の後、お茶と駄菓子をつまみつつ、懇話会をもちました。お茶とお菓子の給仕は、陽珠玉禅子と私(芙蓉)が担当しました。
(参加者 男子中学生6名、一般女性3名、会員男性2名 会員女性3名 計14名)
当初は、30名程参加という話でしたが、一部保護者から、特定の宗教につながる活動に公立学校の部活動の一環として生徒を参加させるのは支障がある、との意見が出たとのことで、9名という少人数の参加になりました。
懇話会で
○修行とはどのようなことをするのか(滝に打たれたりするのか)。
○幾つくらいから、修行できるのか、などの質問が出ました。
老師様から、 ○禅から来ている日常使われる言葉。 ○地獄や極楽などというものはないこと。 ○心の本体を掴むのが禅であり、人間としていちばん大事なことであること。 ○禅とは仏教の基本であること、などのお話がありました。
15:30頃に、解散いたしました。
静坐の様子
了空庵老師の講話
芙蓉 拝