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NHK札幌文化センター 写経と坐禅-禅を聞く会-「梁塵秘抄」

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ブログ - NHK札幌文化センター 写経と坐禅-禅を聞く会-「梁塵秘抄」

NHK札幌文化センター 写経と坐禅-禅を聞く会-「梁塵秘抄」

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耕雲塾 2014/9/24 8:41
 平成26年9月22日、13:00~14:30まで、NHK文化センター 札幌教室にて開催された。

 途中休憩をはさんで、13:30頃まで椅子坐禅。その後、約30分、写経をする。

 つづいて、蓮昌庵堀井妙泉老禅子の講話。今回は、『梁塵秘抄』より三つの歌、

◇鵜飼は可愛しや。万劫年経る亀殺し、また鵜の首を結ひ
現世は斯くてもありぬべし。後生我が身は如何にせん。

◇遊びをせんとや生まれけん。戯れせんとや生まれけん
遊ぶ子供の声聞けば 我が身さえこそ 動がるれ

◇仏は常に在せども 現ならぬぞあはれなる 人の音せぬ
暁にほのかに 夢に見えたまふ
の解説をされた。

 第一歌は、鵜飼商売もかわいそうなものだ。亀の肉だけを餌にして鵜を育てアユをとる。現世はそれでもやっていけるが、殺生ばかりして後生はこれでいいのかよ。という意味。私たちは殺生しなければ生きていけない。他の命をいただいて生きている。

 第二歌は、裏に遊びや戯れをするだけのために生まれてくるのではない、という反語が含まれている。人生の辛酸を熟知した大人の歌。

 第三歌は、仏は常にいるのに、凡夫のかなしさで見ることができない。それでも暁のほのかな光の中に見える事もある。という意味。

 つづいて、いろは歌について解説。

◇色は匂へど散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山けふ越えて 浅き夢見じ酔ひもせず

 カナ47文字、重なることなく作られている。涅槃経を訳したもので、弘法大師の作と言われていたが、年号があわず、今は読み人知らず、となっている。

 色は色彩や好色ではなく、形ある現象世界、私たちの肉体はもちろんのこと、あらゆる物質のこと。今は若くて匂うように美しいけれど、年々に老い、桜花にたとえるとあっという間に散ってしまう。

 私たちの存在している世界は諸行無常。何一つ変わらないものはない。有為=人間の迷い、奥山=煩悩・妄想の世界、それを今日越える、つまり見性するということ。見性すると、浅き夢=名誉、財産などのはかないもの、に執着せず、酔って自分を見失うこともない。ありのままの世界が見える。という意味。

 最後にいろはかるたの解説をされて講話を終えられた。

(参加者 男性2名 女性3名 計5名)

芙蓉 拝

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