心の教育で次代を担う人づくり

耕雲塾は、「耕雲種月(雲を耕し、月に種を植えるように、高い理想を掲げ、着実に努力する意)」

理事長挨拶

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 耕雲塾の名称は、以下に述べる両忘会の後継団体の継承者(嗣法者)である耕雲庵立田英山老師にちなんでおります。ベトナムの臨済宗の僧侶、チクナットハーン師が、宗教色を排除して、欧米や日本でマインドフルネス運動を展開しているのと同様に、耕雲塾は、禅から宗教性を除いて、人間形成のための禅を、地域の住民の方々の生涯学習を支援する団体です。
 この団体のルーツは、明治8年に山岡鉄舟、中江兆民などによって結成された両忘会であります。この両忘会は、明治維新で鎖国が解かれ、世界の列強と肩を並べる国を担う人材育成の会でありました。爾来、会の名前は何度か変わりましたが、一貫して「正しく楽しく仲の良い社会」を創るべく、人間形成・人づくりに約140年の経過をたどってまいりました。

 平成23年3月に起きた東日本大震災は私たちに多くの教訓を与えてくれました。外国人の報道によれば、日本人の秩序と思いやりのある生き方に関心が集まっているようですが、こうした生き方は、我が国の長い歴史のなかで育ってきた日本人の精神的風土であると思います。その反面、自殺、地方の疲弊、世代間での価値観の断絶、郷土愛の希薄化ということもまたあります。
 
 こうした負の側面を克服していくことも時代の転換期の重要な課題であると捉え、全国にある研修道場を地域社会の団体や人々に開放し、宗教派に偏らぬ生涯学習活動の場(以下、センターと称する)として開放することにしました。事業活動は、「心の豊かさ」を考える学習会の主催、自分のアイデンティティを確立する「自己の発見・鍛錬」の学習会、地域の団体への宿泊制の学習機会の提供等です。多くの方々のご利用をお待ちしています。
 
「耕雲塾」第二代 代表理事 久保田勘也
 
   令和元年7月15日
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