平成27年2月15日、13:00~14:30まで、NHK文化センター 札幌教室にて開催された。
いつものように途中休憩をはさんで、13:30頃まで椅子坐禅。その後、約30分写経。
つづいて、蓮昌庵老禅子の講話。今回の題は「段取り、真剣、尻拭い」。
私たちは、常々、師や先達から一つの仕事を成しとげるには、段取り、真剣、尻拭い、ということを心構えにせよ、と教えられていること。段取りとは、これから取りかかる仕事の計画を立てること。真剣とは、熱心に脇目もふらずその仕事に熱中すること。尻拭いとは、結末をつけ、後始末をして次の仕事に備え、善悪にかかわらず責任をとること。
この三つのことは、どんな些細な仕事においても、またどんな大きな仕事においても必要なことで、これさえ確実に実行すれば仕事に失敗することもなく、人生を誤ることもない。
ご自身の体験、棟方志功の例をあげて、この「段取り、真剣、尻拭い」について話されました。特に、志功は、事前の勉強を怠らず、板画を制作する前の構成や構図を練りに練って、何百回と下絵を重ねて、手が勝手に動くまでに下準備を重ね、板に向かったら、そこからは一気呵成、無心になって息つく間もなく、それに没頭し描き上げ彫り上げたこと。また、志功は、「華厳経」や「維摩経」を軸にして作品を作製したことを、「華厳経」「維摩経」の解説も含めて詳しく話されました。
今回は、関東に転居される蓮昌庵老禅子の紹介で、来年度よりこの講座を担当することになった了々庵老居士も見学に訪れていました。
最後にNHK文化センターのこの講座を担当されている職員の方が、来年度からの講師、了々庵老居士を紹介。老居士の簡単な挨拶で終わりました。
(参加者 男性3名 女性4名 計7名)
芙蓉 拝