平成24年6月30日(土)、千葉県市川市国府台にある人間禅道場及び宏道会剣道場に於いて、NPO法人「百尺竿頭」(太極拳)の豊島要子老師と豊島理事長夫妻をはじめ、千代田教室、柏・火曜教室、柏・土曜教室の会員21名が参加し、耕雲塾(KUJ)技芸道研修パイロット事業として開催された。
午前9時、集合時間前に入山した太極拳を愛好する男女は、みな礼儀正しく、背筋もピンとしていて、笑顔の素敵な人ばかりであった。開始まで少し時間があったので緑蔭の山内を散策した。
午前10時開会、道場長より挨拶。坐禅を指導する人間禅の居士禅者より人間禅の紹介と坐禅の仕方を教わったあと、さっそく自分の息を静かに数える数息観に挑戦した。
坐禅体験は初めて、というかたが多かったわりに、本格的な太極拳の指導を受けているだけあって、みな姿勢も崩れることなく、20分×2回を坐りきった。
膝が痛いひとには、無理せずイス坐禅をすすめた。
前列左が豊島要子老師、右が豊島理事長
坐禅を終えた参加者は、禅堂の作法どおりに私語をかわすことも音をたてることもなく昼食をいただいたあと、剣道場に移動し、午後1時より太極拳の稽古をおこなった。
少年時代から剣道を修行している道場長と豊島老師は意気投合し、
途中休憩をはさんで豊島老師が陳式剣を披露され、その返礼の意味をこめて道場長側が小野派一刀流の組太刀を演武した。
太極拳と共通するところがたくさんあって、参考に供したようだ。
午後3時半稽古終了。さわやかな汗を流した一行は、文字どおり身も心もすっきりした表情を浮かべて帰途につく姿が印象的だった。
参加者からは
「警策の音に心が乱れた」
「普段は会話をしながら食事をするので黙って済ますのはちょっとつらかった」
などの感想が寄せられた。
豊島老師からは「1日の出来事でこれほどの感動を味わったのは久しぶり。このような企画が今後またできるようなら、他の教室のかたにも紹介したい」との嬉しいメールをいただいた。
これを糧に、今後も反省点を工夫・修正しながら事業を推進してまいりたいと存じます。
ご協力してくださった人間禅京葉道場のスタッフに御礼申し上げます。